『キッチン』吉本ばなな

読書紹介、第2回です。

言わずと知れた吉本ばななさんのデビュー作。



唯一の家族であった祖母を亡くし一人ぼっちになってしまった大学生のみかげと、

祖母のいきつけだった花屋で働く雄一の、奇妙な同居生活の物語。


30年以上前の作品ながら、全く古さを感じさせず色褪せない文体。

ひとつの家族の形をあたたかく淋しく美しく描いている。

空気の表現がとても綺麗。

ある植物のエピソードが印象深く、胸が詰まりそうな思いで読みました。

2人のこれからを感じさせる、余韻に満ちた終わり方が良かったです。

闇に飲まれそうな絶望の淵にありながら…それでも「生きる」ということを改めて考えさせられました。


何度も読み返したくなる。大切な、大好きな一冊です。

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