『キキとジジ』角野栄子(福音館書店)
今回は児童書から♪あの魔女の宅急便のスピンオフ作品です。ジブリファンにも原作ファンにもオススメしたい一冊。
発行は2017年。割と最近ですね。
キキが生まれてから魔女になることを決意する10歳までのお話。
幼少期のキキも可愛いけれど、とにかくジジが本当に可愛い。普通の猫とは違うという淋しさや、両親の愛情を一身に受けるキキへの嫉妬もあったりして、自分がどういう猫でありたいかをいつも真剣に考えています。
キキよりも常にお兄さんぶりたいところが、小さな妹をもった男の子を見ているようですごく微笑ましい。ぎゅっとしたくなります。
登場人物がみんなあたたかくて愛情深くて、お母さん魔女コキリさんのキキへの言葉はやっぱりいつも泣きそうになります。ちょっと不思議でふわっと余韻を残す最後もすごく素敵でした。
実のところ原作本編は2巻までしか読んでいません。今度最後まで読みたいなと思いました。
この作品における『魔法』というものの在り方が昔から好きです。
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