『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦(角川書店)

最近女性作家作品の紹介が続いていたので、今回は男性作家で。初・森見登美彦作品。
四畳半神話大系とどっちにしようかなと悩んだのですが、タイトルと表紙に惹かれてこちらから読むことに。
結果、読んでよかった!めちゃくちゃ好みでした…!!面白かったです。
今度四畳半神話大系も読みます。

郊外の街に突如出現したペンギンの群れ。その謎を解明するため、街に住む主人公の小学四年生・アオヤマ少年が仲間とともに「ペンギン・ハイウェイ研究」を重ねていきます。近所の歯科医院で働くお姉さんが抱えた秘密と、ペンギンたちとの関係とは…?

アオヤマくんはとても頭が良くて研究熱心な理系少年。
日本一ノートを書く小学生と自負し、大人じみた言葉づかいを多用します。自信に満ち溢れていて、理屈っぽく、しかしお姉さんのおっぱいが大好きでもあるのです。
このアオヤマくんとお姉さんの会話のテンポ感、言葉づかい、空気感がとっても好きでした。お姉さんは偉大だ。お姉さんのおっぱいも偉大だ。

知的好奇心を広げれば広げるほど、世界もグンと広がっていく。私もこんな小学生時代を送りたかったなぁ。
小生意気なアオヤマ少年のことが、読み進めるたびに愛おしくなっていく。ラストは夏の終わりのような切なさをいだきました。

完全なる異世界を旅する冒険ものも好きだけど、こういう、日常の中に不思議な事象が少しずつ顔を出し、やがて日常と融合していく…みたいな話がとても好みです。自分が好きな系統のファンタジーでした。
自分が今生きている世界でも何か不思議なことが起こっているのかもしれない、自分はまだそれを見つけられていないだけで、いつか出会えるかもしれない…って考えたらなんだか楽しくなりますね。

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